先週タカ派なFOMCを通過し、米金利は上昇、米ドルは上昇し、米株価は不安定な状況となっています。
今週も米ドルがマーケットの中心となる可能性は高く、ボラティリティも高くなるのではないかと思います。
なので、今週は以下の点に注目したいと思います。



ADP雇用統計・NFP雇用統計
FRBは3月利上げが確実視されていて、年内の利上げ回数に注目が集まっています。

雇用状況はFRBの責務の1つなので、雇用状況が良ければ利上げ回数の上乗せに繋がるのではないかと注目しています。

また、米国で問題となっている物価上昇の要因の一つである人件費にも注目です。

米国では人手不足から人件費が高騰しています。

さらに人件費が上昇していないか、平均賃金にも注目です。

平均賃金が予想を上回る上昇をしていた場合も、物価上昇に繋がり利上げ期待に繋がるのではないかと注目しています。







ISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数
米国では物価上昇と強い雇用状況から利上げが進む状況ですが、足元の景況感は悪化してきているのではないかと注目されています。

マークイット社が発表している製造業・サービス業・総合PMIは12月までは好調でしたが、1月はイッキに減速していました。

ISMが発表する製造業景況指数や非製造業景況指数がマークイット社の製造業・サービス業・総合PMI同様に減速しているようであれば、米国の景気見通しが後退し株価下落などリスクオフが進む可能性があるので要注意です。






米株・米金利
FRBの引き締めを懸念して株価が急騰・急落を繰り返しています。

利上げ期待が高まると株価の重しとなり株価下落、リスクオフが進みます。

今週の雇用統計で利上げ期待が進むと株価下落に繋がる可能性があるのではないか、ISMが悪化していると株価が大きく下落するのではないかと注目しています。



また、最近のマーケットはFRBの利上げ観測に注目が集まり、利上げ観測の指針として用いられる米2年債に注目が集まっています。

2年債の上昇・下落と米ドルの相関性がかなり高くなっています。

今週もドル買いが継続するのか、米2年債に注目しながら、指標結果でどのように動くのか注目です。







日本金利
世界的に金利が上昇してきている中で、日本の10年債利回りも上昇し0.165%まで上昇しています。

日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)を実施しており、ターゲットは10年債利回りが0.1%(±0.1%)となっています。

現在の金利上昇ペースであれば今週にも日銀のターゲット上限0.2%に届くのではないかと注目しています。

0.2%に迫ったときに日銀が指値オペを実施し、金利を抑えるかに注目です。

仮に指値オペを実施した場合は円安が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。











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