チャート上段:ドル円
チャート下段:シカゴIMM先物ポジション

昨日ドル円のシカゴIMMドル円先物ポジションが発表された。
(※3月29日取引終了時点集計値)

結果、投機筋累計-102,100枚の円売り越しと円安過熱水準の目安となる-100,000枚に達した。

今回注目したいポイントは、一週間で23,600枚という大きなポジションの増減があったことだ。

一週間で23,600枚の増減はかなり大きな数字で過去を見ても上位10%以内に入る数値だ。

投機筋の23,600枚の円売り増加は、逆に実需筋の23,600枚円買い増加を意味している。

つまり直近の円安進行局面で、日本輸出企業や長期投資家といった実需筋は歴史的に見てもかなり強い円買いを実施していることが分かる。

ニュースでは「実需の円売りで円安進行」などといった報道もされているが騙されてはいけない。

ドル円120円以上の水準では実需は明らかな「円買い」スタンスだ。

投機筋の円売りポジションはいずれ円買いの反対売買が行われる。

円安を追う投機筋、気にせず円を買い続ける実需筋。

投機筋の円売りクライマックスセリングがドル円の天井となることを需給面は示唆している。

次回【ドル円分析②③】ではドル円の大きなファンダメンタルズである「日本経常収支」と「日米金利差」について書いていきたい。

尚、拙者は数ヶ月にかけてポジションを保有するポジショントレードの投資スタイルであり、投稿アイデアはそうした中期的な視点での価格分析であることをご理解いただきたい。
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