原油の内部要因を見てみましょう ~CFTC建玉明細~

(CL1!)WTI原油 週足チャート

4月20日に米国の原油先物市場が史上初めてマイナスとなりました。

先物取引特有の納会(のうかい)という制度が要因といわれています。

ただ、コモディティはモノの価格なので、「0円にはならない」というのが今までのコンセンサスでした。

そのコンセンサスが崩れたともいえる出来事でした。

そのときに、日本でも原油関連銘柄が非常に活況となりました。

では、市場での売買高において世界一位であるWTI原油の内部要因がどうなっているというのを見るのも、ときにはヒント探しの一つになるかもしれません。

そのヒントの一つが、CFTC(米商品先物取引委員会)が発表している、大口投機家(ファンド)のポジションがどうなっているかを見てみましょう。

チャートの下の緑色がファンドのポジション(買いの総数から売りの総数を引いた枚数)となります。

これを見ると、過去のパターンでは、ファンドのポジションが大きく減少したところで底打ちするケースが散見されます。

先週の動きでは、減少するところかファンドは買いポジションを増やしていました。

内部要因でトレードすることは全く推奨しませんが、過去のパターンからすれば底打ちには、もしかすると、もう少し時間がかかるかもしれません。

株式でも為替でも、あらゆる市場において、誰が買っていて誰が売っているのかを理解することも参考になる場合がありますね。
Beyond Technical AnalysisChart Patterns

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